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2010年2月1日

NYは不思議。ビルが立ち並ぶ中で鳥の声がする。
大勢のリス。花たち。木々がきらめく場所。

それがセントラルパーク。NYに住む人々の憩いの場。

都会に暮らす人も自然の力に頼らなくてはいけないのだろう。

わたしもセントラルパークを歩いていたら、自然と深呼吸をしていたり
思わず声に出して 『やっぱりこれだなぁ』 なんて自然に愛を感じた。

コンクリートは苦手。 

去年奄美大島まで日食を見るために、旅をした夏の間

自然の力にはとてもじゃないけれど 勝てない こてんぱんにやられた

透き通る瑠璃色の海の中で ぽっかり体を浮かべているだけで 心が震えた

その感覚をここでは見つけることができていない

でも園内に入ったら懐かしくて 家に帰ってきたみたいに安心できた

いまだに疑問として残っているが

① 愛する土地に身をおいて 心豊かに好きなように活動する

② 苦手な都会に身をおいて ナンバーワンを目指して努力する

NYで活動するならば、わたしは後者を選ぶことになる。

一度きりの人生 あなたならどちらを選ぶ?

セントラルパークを出て わたしは先日仲良くなった日本人のチエちゃんに会いに行く

彼女はひとりでやってきたわたしにすごく親切で 

一緒にごはんにいこうと誘ってくれた

訪れた中で一番好きになった場所 

ブルックリンにあるベッドフォードアベニューへ

チエちゃんは映画監督になる夢を持って日本の高校を卒業後 NYにやってきた。

『日本にいるのが小さな頃からずっと嫌だったんだ。 ルールばかりだからね』

とちえちゃんは話す。 

ちえちゃんはポーランド料理専門店に連れて行ってくれた。

似顔絵を描いてあげたら すごく喜んでくれて 

わたしたちはまるで昔から友達だったように打ち解けてしまった。

若くしてNYに来たちえちゃんは日本に不満を持っている。

わたしも同じことを思っていた。

”ルールを守ろう ルールを守ろう”果たしてそれは正解か?

自由がすべていいとは思えない 人を傷つけてはいけないしね

だけど自分の人生は自分で決めたら良い 

将来の夢に向かってまずは歩き始めることが できない

勇気がない そんな世の中になっている

不況不況不況 会社は倒産し 就職難 だったら

会社では学べない何かを探しに 出かけてみることも大切だと思う。

目的を持ったひとり旅は きっとその人を少しずつ磨いてくれるに違いない 

みんな誰かが決めたのかも分からないレールの上を みんな気づかずに歩いている

自分で何かを生み出せる人がこれから増えてくるだろう

日本の社会にわたしは期待ができないのだ

セントラルパークでプチホームレスのおじちゃんに似顔絵を書いてもらった。

ホームレスだって 親がいなくたって お金がなくったって

何をしていても 絵を描くことが大好きな人は みんな同じ

おじさんもわたしも絵描き アーティストという自覚をもって 生きている

お金がないと生きてはいけないNY

どんなひとも必死に生きている 

生きるってなんだろう 生きていくことがこんなに難しい世の中は悲しいね

早くみんなが楽しく暮らせる世の中になりますように

2010年2月1日を振り返る


昨日は混雑していたこともあり、今日はMOMAへ。

MOMAとは MoMA | The Museum of Modern Art  のこと

わたしが遊びに行った期間は

ちょうど 大好きなティムバートンの展示も開催されていて
とてもとても楽しみにしていた場所だった。

残念なことに撮影禁止だったので、作品は撮れなかった
けれど記憶にとどめておこう

ティム・バートンの作品でとくに好きなのは シザーハンズ そしてビッグフィッシュ

いつ見てもひとり泣いてしまう。 良い涙を流したい人にはおすすめ。

アンディ・ウォーフォールや、ピカソを始めとする巨匠たちの原画から
わたしが愛してやまないメキシコの画家 フリーダ・カーロの作品も飾られている。

あまりにも展示数も多いし、人も多かったので疲れたけれど

ひとりベンチに座り 考えた NYに来た理由を ひとり考えてみた

絵を描いているわたしは 自分の作品が好きだ 

これから努力するともっとよくなると思う。

愛情を持って描かなければいいものは出来ないし、
誰かが喜んでくれたときはいつも心からうれしく思う。

アート市場が整っているNYは日本に比べたらアーティストには活動しやすい。 
数年前はわたしも冷たく見られたものだ。

”絵なんか描いていたって、食っていけないんでしょう?
ふらふらして 会社にもはいらないなんて ダメなやつだなぁ”

こんな風に見られたこともあった。あの時はくやしかったな。

アメリカに来ると、胸を張って『わたしはアーティストです!』と言える。

きっと日本のように こうしなくてはいけない!みたいなルールがここにはないんだろう。

その分世界からアーティストが集まっているから、
ここで活躍するには相当な気合が必要だろうが、やりがいはきっとあると思う。

わたしはなんのために絵を描いているんだろう?改めて考えてみた。

地位を確立させたいのか? 誰かが認めてくれたら作品の価値があがるなんて

けっこうおかしなことだと思う。

わたしは100人いたら100人好みが違っても良いと思っている。

生きていくために必要な資金は少なからず必要だけれど
何億円もする高額な値段で作品を買ってもらいたいわけではない。

わたしは死ぬまでずーっと絵を描いていたい。
 
だけれど、わたしだって人間だから いつかは死んでしまう 

そして残した作品が多くの人を笑顔にできたら それはわたしが生きてきた意味を持てる。

明日に死んでしまったって おかしくないこの世の中で

絵を描いて暮らしていこうと強く思った。

大都市は色のないグレー あんなに電気がビカビカとついているのに

わたしにはこの町がカラフルには見えなかった。

そんな大都市の壁や 駅の構内に わたしは自分の作品を残して

その前を通る多くの人へ 幸せを届けられたらうれしい

セントラルパークで 森の中を歩いていたら 

自分の前に広がる道がすっきりとまっすぐ見えた。

2010年1月31日

りょうがくんに連れて行ってもらったユニオンスクエアにある本屋
Barnes & Nobleで購入した本を紹介します。

ここは大型の本屋さんで、小説からデザイン関係、絵本なんでも揃っています。

日本で言う紀伊国屋みたいな場所かしら。

Barnes & Noble

33 East 17th Street New York, NY 10003
212-253-0810

わたしはここで、4冊の本を購入

JOHN ROMBOLAの画集 

あまりにも気に入ったので購入
300ページもあるし、フルカラーなのでこれで50ドルはお得。

カラフルで、自由で 無駄がない 

もう一冊目はこれ 

Natural Fashion: Tribal Decoration from Africa
著者:Hans Silvester


これすさまじいです。写真集なんだけど、でこれ

写真家のハンス・シルヴェスターは、ローカルのスルマとMursi部族の
衝撃的なボディアートを捕らえるために遠く離れたオーモバレーに旅行し撮影に望んだ。

もうすごいとしか言いようがないです。作品に良い影響をくれる写真集。

そして大好きなムーミンの漫画
MOOMIN The Complete Tove Jansson Comic Strip 4

そして、おさるのジョージの絵本 英語版です

英語の勉強をこれを読んでするんだー!がんばります。わたし。

本屋には情報がつまっている。インターネットも便利だけれど
やっぱり本はその場で選ぶのが好き。

新しい本の匂いも、古本屋のちょっとほこりっぽい匂いも好き。

本にはきっと人を集める大きなパワーがつまっている。

おもしろいもので、本屋を出たとたんどっしりと疲れてしまったわたしがいた。

きっと集中したんだろう。

みんな元気ですか?わたしはやっとNYの地下鉄移動にもなれて、
やっと素直な気持ちでNYという街を感じられるようになりました。

人種が入り乱れるこの場所は、もっともっと長い期間いれば
きっと好きになれるような気がします。もつべきものはやっぱり友達!
どこにいてもひとりは寂しいものです。そして誰かによっかかりたかったんだね。きっと

さて、一昨日から簡単に振り返ってみようかな。


2010年1月30日/31日NY滞在も、もうすぐ一週間。
今日は昨日仲良くなったアーティストのゆらちゃんと遊びにいくことに。

日本で言う下北沢と代官山が混じったような場所、ベッドフォードアベニューで
ゆらちゃんがバイトしているというので、遊びにいった。

彼女が働くお店は日本食も出す、本当においしいカフェで
ランチを食べさせてもらった。

ゆらちゃんにベッドフォードを案内してもらった。
小さなギャラリーがあったり、かわいい洋服屋さんがあったり。

自分へのお土産に古着と、いくつかポストカードを購入。
どれもかわいいし、おしゃれ。

わたしには大満足の素敵な場所を、初めて見つけた気がした。

夜はあやかちゃんやダーリンと一緒に中華料理を食べにいく。

ダーリンは改めてわたしの絵のオーダーをしてくれて
NYに来て良い友達と、好きな場所ができた気がした。

2010年1月31日

今日は日本の友達、ちはやちゃんに紹介してもらった
NYで活動するアーティストのりょうがくんにNYを案内してもらうことに。

MOMAにいったらすごい楽しみにしていたティムバートン展が大混雑!
せっかくなので、明日行くことにして

今日はスケジュールを変更。
りょうがくんにユニオンスクエアにある、大型古本屋を紹介してもらう。

大きな本屋にいって、絵本を探した。

結局100ドル分の本、画集と絵本を集めて購入。
せっかく来たんだから、たまにはこういう贅沢もいいよね!

あまりにも疲れちゃったものだから、夜8時には眠ってしまった。

2010年1月29日

NYに行く前に友達を通して、いろんな人を紹介してもらった。
絵描き仲間の桐鱗ちゃんからは、NYに住む夫婦 ももさんとゆうじさんを紹介してもらう。

メールで何回かやり取りをしていると

ももさんが週末おうちでイベントを開くというので
ワークショップをやりませんか?と誘ってくれた。

こんなに嬉しい話はない!すんなり話が決まるなんてすごいなぁ。とももさんに感謝。

イベントは夜から。メンタル面も、体力的にも疲れていたわたしは
夜までぐっすり寝てしまった。 こっちの部屋はあったかいから、寝汗がすごい。
赤ちゃんか!わたしは。 

シャワーを浴びて、出発。

歩いて15分。今夜は本当に寒い。顔を切るような寒さとはこういうものか。

ももさんの家で開催されるイベントは”ROOM ROOM" というもの。
デザイン関係の仲間が集まるホームパーティーのようなもので
みんなすごくフレンドリーで、人見知りをまったくしない人が多い。

ワークショップ開始!各々楽しんでもらうことができた。
初めて出会う人も何人かいたので、仲良くなるきっかけになったみたい。

これでわたしのワークショップも1200人目に達せい!やったー




旦那さんのゆうじさんは放浪の旅をしている間に、NYでももさんに出会って
結婚し、子供のゆみちゃんを授かり今NYで暮らしているという。

旅は何があるかわからないものだな。と改めて感じた。

ゆうじさんもまた、”NYは場所じゃなくって、人が面白いんだと思うよ”と
わたしに良いアドバイスをくれた。

わたしはまだ魅力のある人と、
対等に話ができていないからまだ楽しめていなかったのかもしれない。

だけど、ここROOMROOMには、優しくって面白い人が集まっていて
NYで初めて本当に楽しかった!と言える日となった。

ももさん、貴重な機会をくれて本当にありがとう。
また是非会いたいなー!料理も最高においしかった!ごちそうさま。

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