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2010.05.21 Fri

恋人ひろしくん パート1

久しぶりに安定しない天気の日

霧雨が振り出した10時ごろ 東京に出かけていったわたし

先日大好きなお友達のガラス作家のゆきちゃんからお便りをもらった。

「恋人のひろし君が、写真展を開きます。是非あそびに来てね」

彼女とはたまにしか会わないのに、どうしてだかわたしは勝手に馬が合うと思っている。

ふたりともマメじゃないから、メールも電話もたまーにしかしない。

でもそんなタイミングが、絶妙なバランスでわたしたちをまんまるく綺麗におさめてくれる。

そのゆきちゃんの恋人が、写真展を開いているというのでお便りを頼りに出かけた次第だ。

恋人のひろしくんに会うのは、久しぶりだった。

どうしてだろう。大好きな友達の恋人は、初めて会ったときから大好きになってしまうのは。

ひろし君の写真展は、本当にステキで、今まで見てきたどんな写真展よりも

発見と、驚きがあった。 

わたしは写真やカメラのことに、まったく詳しくはないけれど、素直に関心したのだった。

大人になると、どうしても「綺麗に見せよう」とか、「大衆受けするようにとか」

そういった誰が決めたわけでもない おかしな ”ジョウシキ” とやらが見え隠れするが

ひろしくんは、自分の写真をとても楽しんで作ってきたんだろうなぁ。と感じた。

今回の展示のテーマは「視覚遊び」なんだそう。

写真というものは、その瞬間を切り取る 証拠や、思い出なのかと思っていたが

写真も、表現方法によって記憶とは異なる、おもちゃのようなその時を楽しむものにもなるのだと

ひろしくんを通して、彼の表現を通して勉強させてもらった。

是非行ってみてね。作家仲間のみんなも行ってみると勉強になるはずだよ。

ひろしくんの最近の仕事は、クレイジーケンバンドとアルバムジャケットの撮影だったそう。

撮影でタイにいってたんだって。写真家の友達がまたひとり増えてとても嬉しい。

テルメギャラリー東京都目黒区八雲1-8-4
詳細:http://www.thermegallery.com/

プロフィール

高木博史 http://www.takagicamera.net/

1980年 愛知県犬山市うまれ
高校卒業後上京
東京都在住フリーランス
2008年 はてな出版より「?」出版

しばらく会場に居座っていたら、偶然三重で個展中の浅田政志さんに再会することができた。

ひろしくんともお友達らしい。

わたしは浅田さんのことは、韓国で初めて知った。

わたしがソウルで個展を開いたときに

ギャラリーのオーナーから作品を紹介してもらったのがきっかけだった。

昨年、赤々舎での個展で初めてお会いした浅田さんは、その頃から気さくな人だった。

個人的に家族が大好きなわたしは、彼の作品がとても好きである。

ただ、単に面白いのではなくてその一枚の写真にはいつでも家族のコミュニケーションが

必然的に入っているからだ。

そして、再会したその日も浅田さんは、サッパリしたかっこいい男前で

恥ずかしながら、わたしはおかっぱちゃんドラマのちらしを手渡しするのであった。

じいさんと、ばあさんが死ぬ前に彼に写真を撮ってもらえたら、

とてもうれしいなぁ。と夢を見てみた。

浅田さんのホームページhttp://www.asadamasashi.com/

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