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アッサラーム・アレイコム!(こんにちは)

スペインに4日間滞在した後、現在わたしはモロッコのサハラ砂漠を目指し移動しています。

バルセロナでガウディの建築を堪能し、美味しいハムとチーズ、ワインをお腹いっぱい食べてスペインを後にし

飛行機でカサブランカ、フェズ、マラケシュと移動をし、今ワルザザードという砂漠地帯のホテルに滞在中です。

いつだって旅はわたしを裏切りません。

ヨーロッパも、アフリカ大陸もやってきたのは実はこれが初めて。

初めてみるその世界の景色や出会う人々はわたしに大きな刺激をくれます。

明日はどんなことが起こるだろう。

今滞在しているモロッコもそう。見たこともない絶景が広がっていて毎日冒険しているような気持ちになります。

今日は映画「グラディエーター」のロケ地にもなった世界遺産アイット ベン ハドゥの集落を訪れました。


10世帯のベルベル人がここに住んでいるんだけど、

周りにはなんにもなくてあるのは水と、家と食料と、家族だけ。

多くを求めなくても暮らしは整う。旅先では頭の中でいろんなスイッチが切り替わる。

見て、感じることが大きな学びになるから、旅はきっと一生やめられません。


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一方、フェズという街では5つ星のホテルに宿泊をしました。

とってもお世話になっている方がモロッコに住んでいて、今回この宿を手配してくれたのですが

インテリアから、内装からもう全てがとってもとっても綺麗で、今までいったどんなホテルより素晴らしかった。

贅沢をすると良いことしかない。


貧乏旅行しか出来なかった若かりし頃の自分も面白かったし、

今でもそういった旅はローカルな部分に触れられるのでとっても好きだけれど、

一流のサービスを受けて、癒されればまた仕事を頑張れる。

お金をかけることは決して悪いことじゃないんだと、改めて学びました。

今回の旅は、仕事を頑張った自分へのご褒美だ。そう思っています。

本当に来てよかった。


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日本でさよならをしたばあちゃんも、きっとこの景色を一緒に見ている。

初めての海外旅行だね、ばあちゃん。

日本も素晴らしいけれど、世界はこんなに広いんだ。

わたしが見ている景色を大好きな人に見せてあげたいよ。

人生はとっても短くて儚くて、一瞬で終わってしまうだろう。

だから動けるうちに、記憶にとどめておきたいよ。目をつむった時にいつでも思い出せるように。

きっとその思い出は、一番力のない時に大きなパワーをくれるから。

明日はどんな景色に出会えるだろうね。

旅が好きになったのはきっとあなたのおかげ。

ばあちゃん、新しい朝だよ。


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2013年、今年最後にようやく長い休みを取れたので思い切ってスペインとモロッコを旅することにした。

上半期は春まで南米をぐるぐるしていたわたしだが、日本に帰ってきてからずうーーーーーーーーーっと忙しくて

ホッと出来ることもほとんどなく、忙しない毎日だった。

仕事が忙しくて休む暇もない。そんな経験はこういう仕事をしているわたしにとって大変ありがたいこと。

分かっているから頑張れる。目標があるから仕事だって休みがなくったって一生懸命取り組める。



そんな忙しない時期、出発の1週間前にわたしの婆ちゃんが死んでしまった。

通夜と告別式に親族として出席することは初めての経験だった。

ばあちゃんに何度も御礼をいって、花を山ほど棺にいれながら、涙がずっと止まらない。

ばあちゃんについては書きたいことが山ほどある。それほど世話になったのだ。

別れは寂しいというよりも、感謝する気持ちばかりで、遠い思い出が蘇り、ずっと目を腫らしたままだった。



婆ちゃんは、きっと側にいると思う。

見届けることができたから、今一緒にバルセロナに来ている。

日本全国どこへでも旅をしてきた婆ちゃんにとっては初めての海外旅行だ。

わたしがこうして海外で好きなことができるのも、全てはご先祖さんのおかげ。

婆ちゃんのおかげ。ありがたい。そのことを改めて感謝する旅だ。

今回はバルセロナで数日過ごした後、モロッコへ出かける。

モロッコでは、ある人に会いにいく。

婆ちゃんもきっと喜んでくれるはずだ。



わたしがあわただしくしている頃

おばあちゃんが旅に出た 長い長い旅に出て わたしはいつまた会えるかしら

駅に向かい ホームで空を眺めていたら 雲の隙間からおばあちゃんがひょっこり顔を出した

ニコニコしていて いつものように元気だった 

病院にいたときの おばあちゃんではなく いつも着ていた 渋い色の着物で

あきちゃん カニを食べなさい お正月だからいっぱいカニを茹でたからね

かつおぶしをけずって出汁をとると いい香りでしょう

おじいちゃんには内緒にしておくからね このことは二人だけのひみつだからね

7年も前のこと わたしが中学生だった頃のこと ちょっと前のこと いますぐにでも いつだって思い出せるよ

おばあちゃんをだっこして トイレにいったことも うれしかったよ 今思えば 

ちょっとでもお手伝いができたのか 分からないけれど

たいへんだ たいへんだ なんて いまは思っていないよ

おじいちゃんはきっと一番さみしいと思うけど わたしたちがいるから だいじょうぶ

今日は最後の夜だね

おばあちゃん ほんとうにありがとう 

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