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2005.12.04 Sun

笑わない国

この町の町長さんはある日、とても不思議なものを見つけました。
それは、図書館で見つけたとっても小さな本。
その本の最後の一ページ、町長さんはとても不思議な気持ちになりました。

なんだろう、これは。

町長さんはそれを見て、心がほんのり暖かくなったのを覚えています。

町長さんの奥さん、マリンマドン婦人は尋ねました。

あなたどうしたの?なんだか不思議な顔をしているわ。

町長さんはマリンマドン婦人に聴きました。

これはいったい何か分かるかい?

その最後の1ページ、6人の子供はみんなとっても嬉しそうに笑っていました。

だけども、これが不思議なことに、町長さんもマリンマドン婦人も笑ったことがなかったのです。
それよりもまず、ここは笑わない国。

笑うと言う単語さえ、この国の辞書にはなかったのです。


さて、どうしたものでしょう。この不思議な気持ちは何でしょう?
今まで味わったことのない、この気持ちを町長さんはどうにかして
これがなんなのか、この子供たちはどうしたのか。

それを町中のみんなを集めて聴いてみることにしたのです。


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ここまでスラスラと昔考えたお話です。
こういった、おとぎ話は気持ちを楽にしてくれます。


時間がかかっても、大丈夫。
良いものをゆっくり作ることにしよう。

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