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2006.06.30 Fri

4日目 ノーンカーイへ

今日は友達と別れて一人旅が始まる、最初の日だ。
友達がいた分、安心していた部分はかなりあったと思う。

ラオスとの国境がある場所、ノーンカーイまでは寝台列車でここからいく。

列車は夜。友達2人はプーケットに行くので、逆方面だ。
彼女たちも初めての個人旅行なので、ちょっと心配したが、頑張って欲しいと思った。

それまでは一緒にいた。彼女たちのバスは夕方4時に出る。

四時まで国王の旧宮殿、ヴィーマンメックに行った。
ガイドブックにムエタイとタイ舞踊が無料で見学できるというので、楽しみにしていたのに、
結局ふたつともその時間はやっておらず、旧宮殿はガイドの説明が長すぎて、
最高に疲れた。 


でかいのと、お金持ちなのは理解できたから、
その【that is made in Jpan, China, Thai land...etc】 をもう二度といわないで欲しい!
そう思うくらい、配置してある家具に対し、説明されてはたまったもんじゃなかった。
観光客の中には途中で疲れて倒れそうになっているひともいた。


時間もなかったし、途中で帰ってきた。

夕方になり、2人と別れた。
日本でさよならするのとは、違い、寂しさと不安が入り混じって、泣きそうになった。

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あたしの一人旅は始まった
ここからはずっと1人だ。誰にも騙されない、無事日本に帰れるように頑張ろう。
大好きなみんなが待っているから。

駅まではタクシーを使わなければならなかった。
タイのタクシーに夜、1人で乗るのはけっこう不安だった。
なので、道端であった日本人に声をかけると、調度一緒の駅まで行く予定があるという。

一緒にタクシーに乗り込み、ファランポーン駅に到着。

自分の座席を確かめて、荷物を置いた。
しばらく時間がたつと、タイの女性が前の席に座った。

ここからは全て英語だ。where are you from ? Japan.
と答えると、緊張が緩み、話が始まった。

彼女の名前はユイ。日本人の名前でも同じ名前があると言ったら喜んでくれた。
どう意味だと聞くので、一般的には結ぶと言う意味だと答えた。
彼女との話は続く、職業のこと、実家のこと。
彼女の降りる場所は、わたしとは異なり、それまでの時間を一緒に楽しんだ。

近くに座っていたフランス人女性、アリアンとも会話を交わした。
アリアンは今後一緒に旅を共にすることになる。
彼女は47歳、フランス語の教師で、パリに住んでいるという。

寝台列車はわたしをワクワクさせてくれた。日本でも乗ったことがない。
座席はベットに変わり、カーテンをしめれば、そこはわたしだけの小さなお部屋だった。

窓の隙間から入る、涼しい風と、隙間から見える景色はそれはもう、
わたしを一人旅の空気にさせてくれた。
枕に頭を乗せて、低い天井に目を向けると、日本で待っている彼へ
勝手に頭の中からメッセージを送った。

【あたし1人で電車に乗っているよ】

ラオスの国境まで11時間。その時間は本当に素敵な時間だった。
何をするわけでなもない、ただ、ゆっくりと頭の中で考えるだけだ。
外は電気がないような田舎を通っているのだろう、なんの風景も見れなかった。


見たこともない、新しい国へ 
こんなにワクワクしたことは、なかった。
あたしの不安は次第になくなっていくのでした。

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