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2008.09.04 Thu

どさんこ北海道4日目-3

2008年8月9日を振り返る vol.3

愛ちゃんは火を起こし始めた。

あっと驚くほど早い。君は神の子か?と目を疑ってしまうほど早い。

そういえばこの島武意海岸、キャンプ場ではない。

誰もいないのだ、昼間は観光客が泳ぎに着たりするけれど

誰もできないのであろう キャンプなんて。

だってあの計り知れないくらい重い荷物をもって 永遠と階段をおりて
岩場を歩くなんて 地獄だ

人間はまず地獄にいきたいとは思わない。

しかし、荷物を降ろせばここは天国だ。

目の前はエメラルドブルーとインディゴブルーでできた海。

色の重なり具合がなんともいえない。

愛ちゃんは食事の準備をはじめようと食材をつかって
料理を始めた。

わたしは何をしていたかというと、ビールを頂戴して

おーいいねいいねぇ と連呼しているだけで もう最高潮に幸せだった

愛ちゃんがいてよかった!愛ちゃんがいなけりゃこんなうまいビールは味わえない。

あっという間に日が暮れて 昨日買ったばかりのつなぎやさんのパンと

愛ちゃんがやいてくれたホッケ 市場で買ったツブ貝 しいたけ トマトの丸かじり

すべてが最高においしい北海道の食材たちに囲まれて至福の時を迎えた


本当に誰もいない 私たち以外 誰も

空はどんどんピンク色に染まり 太陽が沈んでいくごとに

最近感じていた小さなモヤモヤも 一気に消えていくような気さえした

空が深い青に包まれると 今度は漁船の小さな白い光がポンポンと海に落ちて

誰にも教えたくない景色が 目の前に現れる


最高の贅沢とは 良き友達と 

電気のないこうした場所で うまい酒を交わすことなのかもしれない

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