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2008.11.06 Thu

アンニョンハセヨ!韓国の旅 vol.15

韓国日記、引き続き書いていきます。
読んでね、読んでね。

前の記事はこちら http://boojil.exblog.jp/i17/

2008年10月9日を振り返る vol.3


ガディの働くBAR、Rainbowは繁華街にある。

階段を降りて地下にはいると、そこはもう異空間。すべて床に座るスタイルで小
さな茶舞台がいくつも並んでいる。

手前には小さな池があり、ステンドグラスのランプが妖艶で不思議な空間を作り
上げている。立ち並ぶエジプトの水タバコ、シーシャ。

わたしが以前住んでいた下北沢に友人が営むシーシャの店があるが、店によって
雰囲気がガラっと変わる。

シーシャは甘い煙草のようなもの。水で煙を冷やしてから吸うので、煙たくない
。アップル、レモン、ミントなど、食後のデザート感覚で楽しめるため、ファン
が多い。

今東京ではすごく流行っている。韓国にも何店舗かあるようだ。

シーシャとは?http://boojil.exblog.jp/2616913/

わたしは煙よりも、食事ということでガディが作ってくれたチャーハンと、ラム
コークをいただいた。連日の飲めや唄えやでガタがきていたせいか、ラムコーク
一杯で十分であった。

BARで働く若者がなぜか10人くらいいる。多すぎるだろっ!つっこんでしま
った。ガディいわく、ここは友達同士でやってるので、かなり自由がきくらしい

そういえばさっきまで一緒にビール飲んで話していた女の子が急に立ち上がって
注文を取りに行ったりしていたなぁ。

ガディは世界中を旅しているらしい。彼がインドで経験したクンバメーラ祭の話
を聞いて、先日北海道で出会った藤井さんを思い出した。

話が少しそれるが、せっかくなので藤井さんの話をしたい。
この夏、札幌に10日間ほど滞在したのだけれど、旅先で仲良くなった人が何人
かいる。そのうちの一人が藤井さんだ。

彼はわたしも愛読しているスペクテイターという雑誌のライターだった人で、ア
ングラカルチャー内でもきっと未知なるものを見てきた人だ。


そんな彼が出会って3日目のある日、蔵漆紅(クラシック)という店でわたしが友人と飲ん
でいるとその場所に居合わせて、こんな話をしてくれた。

彼は日食とレイブに関して記事をかくことが以前仕事だったそうで、噂を聞きつ
けて10年ほど前に日食を見るべく、そしてレイブでぶっ飛ぶべくインドに飛ん
だ。

情報といったら、こうだ。インドの日食の時期にレイブパーティーがあるらしい

場所も時間も交通手段も何ひとつ分からないが、ひとまず飛んだのだ。
なんて行動力のある人なんだろう。藤井さんの話は続く。

明らかにご様子がおかしそうな人を見つけては声をかけて情報を集める。

日食パーティーの開催地を知るまで、かなり苦労したらしいが、どうやら砂漠地
帯でレイブパーティーは開催されるらしい。

世界中からやってきた日食・パーティーマニア、DJ、ライター、ヒッピー。そ
れはものすごい人数だったに違いない。

パーティースタート。その後、日食開始と共に音が消える。
わたしは日食は、ただ太陽がかけて夜になるだけだと思っていた。

しかし、彼が体験したものはわたしの想像とは異なり、日食が始まると新しい風
が吹くという。日は欠けはじめ、当たりは暗闇に包まれ、太陽の代わりに空に月
が輝き始める、後ろを振り向けば太陽にすがる夕暮れのピンクと紫が辺りを染め
、大地はシンと静まり返り、新しい時間が流れるそうだ。

その一瞬は誰も言葉を発することはなく、感じるのは自然の風の音と信じられない
景色だったそうだ。彼はひどく感動したらしい。

斜め上を見上げて、その時の思い出を振り返る、彼の話を聞いていたら、鳥肌が
たちっぱなしだった。

来年の夏、奄美大島で日食が見れるのは有名だが、これを期にやはり行くしかな
いだろうと思い返した。

そんな彼、藤井さんはわたしが東京に帰ってから約1ヶ月半後、交通事故で亡く
なってしまった

友人の電話で知ったときは涙がでた。

わたしは彼の横顔を思い出すと目頭が熱くなる。

それは悲しみだけではなく、彼が語ってくれた日食への熱い想いが私をそうさせ
るのであろう。


淡々と藤井さんの話をまとめてみたが、彼に出会えことを本当にありがたく思う
。ありがとう藤井さん。

わたしが死んだらきっとあの世でレイブを楽しむ藤井さんに会えるんだろう。

来年は奄美大島とインドに行けたら嬉しい。

あっと言う間に気づけば夜の11時。ガディの電話をかりてイルグンに連絡する
と、BARダで飲んでいるという。

時間があればいくかも。と答え電話をきった

ガディの店を後にして、言われるがまま電車に乗り込む。一人で電車に乗るのは
初めてだった。ガディがシンチョンで降りろと言ったのに、ここでわたしはまた
してもミステイク!
シンチョンを仁川インチョンだと勘違い。降りたら空港付近ではないかっ!?

やってしまった。ひとまず目印になるパン屋も見当たらないので、タクシーでホ
ンデに向かう。

タクシーの運ちゃんは、韓国語でやたらと話しかけてくれて嬉しかったが、疲れ
きっているわたしには全てが呪文のように聞こえてくる。

ホンデまでどれくらいかかるんだろう。手持ちのウォンが少ない。
30000ウォンしかない。足りるのか?足りないかも?

ドキドキしながら居眠りをするわたしはやっぱりポジティブすぎる。

反省した頃にはホンデに到着。所要時間1時間。わ~お
それでも24000ウォン。たたたた助かった!

一安心して、人間BARへ。いつものメンバーに挨拶をするが、酒を飲む元気なし。
コカ・コーラじゅせよ。 コカ・コーラください。

30分ばかし眠い目をこすりつつ、ユルすぎる英会話は続くも限界。

帰らせていただきます。

歩いて12時頃すひゃんさん家を目指した。

家につくなり、今夜は彼女は出張だったためすぐに寝床へ。
バタンキュー。あっという間に床につく。

そう事件はもう始まっていたのだ。

みんな驚くなかれ!

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