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2006.07.03 Mon

7日目 バンビエン


今日は朝7時半に起床。
ここのところ、6時すぎには起きていたので、わりとゆっくり寝れた。

8時からメコン沿いのお寺にいる、ポンサワーと、ポン坊主に会う約束をしていた。
顔を洗って、準備をして、まだ寝ているアリアンに挨拶をして、部屋をあとにした。

お寺に行く途中、ものすごい変な犬に出会ったので、写真を撮った。
タイもそうだったけど、こっちの犬は幸せものだ。
繋がれていない、どの犬も離れているのだ。
暑さのせいで、みんなだらけている。かわいい。


お寺には5分遅れで到着。
ポンサワーと、ポンは眠たそうに、部屋から出てきて、笑顔を見せてくれた。

How are you , Aki ? I'm sleepy.
わたしの決まり文句だった。毎日君は眠いんだね。
いろんな人にそう言われた。わたしなりのギャグだった。

ポンサワーはわたしを部屋に招いてくれた。
いろんな会話をし、出発までゆっくり話した。
ポンサワーはどうやらわたしのことが好きになったらしい。

君のせいで、ハートが壊れた。とか。
昨晩はきみを夢にみた。とか。

わたしは期待させるようなことは、何一つ言った覚えがない。

お坊さんは、全ての欲をセーブしなくてはいけない、それが仏教の教えなのを
わたしは知っていた。
女性に話しかけてはいけない、障ってはいけない。恋なんて問題外だ。

だが、ポンサワーはとても純粋な目をしていた。
アリアンも言っていたが、若いお坊さんは男の子と一緒だわ。
女の子に興味深深なのよね。

最後にポンサワーはわたしに言った。

好きな人はいますか? すぐにわたしは はい と答えた。
彼は、両手で目をふさぎ、小さい涙を流したのでした。

この出来事には、さすがの私も驚いた!
坊主としては、どうしようもないが、こんなに悲しがってくれるとは、思ってもみなかった。

ポンサワーは【日本にいる彼へ、僕は失礼なことをしてしまった。ごめんなさい。】と伝えてといった。

最後に記念撮影。何枚撮れば君は気が済むんだい。
18歳のポンサワーとポンは可愛かった。
不浄な坊主め、また会いたいね。
(写真:顔の丸いほうがポンサワー・きりっとした顔がポン)

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今日は北に位置するバンビエンに行く日だった。
アリアンとわたしは、ウルフに別れを告げて、バスに乗り込む。

これは最後に分かったことだが、ウルフがあんなに素晴らしい人なのは、
世界中を旅し、世界中に友達がいるということ。
彼が両親のいないラオスの子供たちを、自分のお金で学校に通わせているという。
まるで、我が子のように、子供たちを大切にしているのだ。

わたしはそんな素晴らしい人生を送っている、彼を本当に尊敬しているし、
本当に大好きだ。また絶対会いたいと思う。


バンビエンには、美しい山があるという。
写真で見た限り、バンビエンはわたしを魅了していた。

VIPバスと言われた、ちょっとボロイバスは、外国人と、地元のおばちゃん、おじさんで
座席は埋まっていた。

わたしたちは一番前の席に座ると、アリアンの買ったフルーツをつまみ食いしながら、
バンビエンまでの道を楽しんだ。
どうやら彼女は日本の昔の作家が好きらしい。
源氏物語はとっても難しいわ。と言っていたのを覚えている。


バスの中は最高に面白かった。次第に田舎になっていく、窓の外。
運転手とくだらない話で笑っているのか?ラオスのおばちゃんは笑い方が最高だ。
なんども口に食べ物を運んでいる。

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5時間後、バンビエンに到着。

バスは一番奥の宿に直接行ってしまった。
アジアの旅に付き物の、宿とバス会社の契約の末の行き先の変更。
わたしは自分で宿を決めたかった。

確かにここのバンガローは川が目の前だし、部屋は最高にきれいだし。。。
でも少し、わたしの予算から飛び出ていた。わたしの宿の予算は一日450円分だった。

今夜は1人で泊まろうと決めていた。
1人になってから、1人で眠ったことがなかったからだ。
今日は1人で沢山のことを考えたい。

わたしはアリアンに、そのことを伝えると、快くOKしてくれた。

1人重たい荷物を持って、歩く。
今日はなんだか雨が降りそうだ。

50メートル程、歩くと、ゲストハウスが一軒見えた。
中に入ると、おばさんが迎えてくれた。

部屋を見せてもらうと、なかなか古そうだ。
埃の臭い。しかしシャワーは中にある。しかもホットシャワーだ。
正直、迷う。この古さは相当だ。

おばちゃんは一泊3ドルだと言っていたが、可愛い口調で
2ダラーOKと言ってくれたのと、重たい荷物にさよならがしたくて、ここに泊まることにした。

この宿には娘が2人いて、二人ともすごく小さい。
宿にはスイスから来た女の子3人組と、スイス人の男性1人。
あとは私、なんて少ない客数なんだろう。

それなら、おばちゃんも必死だろう。

チェックインして、部屋に戻ると、トイレの前にゴキブリが3匹。
な、なななんと!と思った瞬間、ゴキブリは排水溝の中に逃げていった。
ベッドの上にはノミが結構いた。変な虫もいた。

虫には強いわたしだが、さすがに痒いのだけは嫌いだ。

必死に虫をつぶすこと、10分。

外が光った!雷だ。こっちに来て初めてのスコール!

しばらくやまない。その間。外を長めに共用のベランダに出た。

スイス人の女の子たちは、楽しそうに話している。
なんだか孤独を感じた瞬間だった。うーん、雨っていやだな。


30分以上降り続いて、やっと雨は収まった。

バンビエンの町を歩く、地図上では大きそうに見えたこの町はとっても小さかった。
10分歩けば、ツーリスト会社もなくなってしまう。

わたしは近くにあったお寺によることにした。

ここでも日本人のわたしは大フィーバー!モテモテだった。
坊主はみんなこうなのか、、、と少し悲しくなった瞬間。


そこで、日本人のグループに遭遇。
中にはファランポーン駅まで一緒に行ったゼンさんもいた。

みんなでお寺で遊んでいた子供たちと遊んだ。
鬼ごっこは最高に楽しかったが、子供の体力は果てしない。
デジカメは子供たちの興味をそそる。子供たちの撮影大会が始まった。

バンビエンはのんびりしまくっている。小さな商店は家族経営の店がほとんどで、
みんな営業中なのに、あくびをしたり、ゴロゴロ眠ったりしている。
まだ15時だよ、みんな。

夕方5時、クレープみたいなのを買った。このクレープみたいな食べ物は、バナナの輪切りがいっぱい乗っていて、その上にコンデスミルクがたっぷりかかる。(10000キープ=100円)
うまい、これ最高。でも多すぎて1人で食べきれないよ。

クレープ屋の前には同じ、クレープ屋が2軒ある。
誰も競争している様子はない、面白すぎる。なんで一緒にお店なのかしら?


その後は、日本人グループのみんなと話をして、バンビエンの山にかかる夕焼けを眺めた。

このなんとも綺麗な夕焼けを眺めていたら、ここバンビエンでの過ごし方が分かった。
ここに来る人はのんびりしたほうがいい。
だが、わたしには時間がなかった。2日でここを出よう。
またラオスに訪れるなら、もっとゆとりをもって旅がしたい。

夜ごはんは日本人のみんなと食べた。

裏メニューとして、
●ガンジャピザ(マリファナ)
●マジックマシュルームババナシェイク 。。。などなど

違法とされている食材?が普通にメニューとして隠れていたことに、
カルチャーショックを受けた。
わたしはタバコも嫌い、体に悪いものはいただけないので、遠慮した。

この時はまだ、裏メニューに対して、嫌なイメージしかなかったのだ。
(今後の日記を見ればわかるよ)

帰りはみんなが送ってくれた。どうもありがとう。
散々いったり、きたりしてごめんね。道に迷ったよ。一本道なのに。

今日は1人でおやすみ。バスタオルを敷いて、虫から身を守った。

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