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2006.07.04 Tue

8日目 バンビエン 自転車

今日は朝7時前に起床。
この虫だらけの宿を変えるべく、荷物をもって、川沿いのバンガローまで歩く。
日本人のくみちゃんが部屋をシェアしようと言ってくれた。(一泊15000キープ=150円)

朝ごはんはアイスコーヒーと、食パンにジャム。
ビエンチャンのコーヒーはおしかったのに、バンビエンのコーヒーは甘すぎる。
みんなは砂糖が5杯は入ってると断言していた。

わたしは1人、自転車をレンタルして(一日1ドル)、市内を周ることにした。
日本人のオブチさんが教えてくれた小さいマーケットに行くことにしたのだ。

自転車屋で出会った、アメリカ人と一緒に行くことになった。
彼は1年間、休暇なんだそう。うらやましい。

マーケットまで自転車で約20分。
とーーーーーっても小さいマーケットだった。
野菜や時計、日用品がある。お店のおばちゃんはご飯をたべながらボーっとしている。
なんだか眠たそうだ。

マーケットはすぐ見終わってしまった。
傘を頭につけて、記念撮影。本物の自己満足だ。


その後、アメリカ人と二人でシェイクを飲んで、別れた。
わたしは地図に乗っている、バンビエンの学校まで自転車を走らせた。

病院の隣は学校らしい。だが、学校を確認できない。生徒が1人もいないのだ。
近くの民家にたずねに行った。

where is school ?
ラオス語で答えが返ってきた。どうやら、このお家の家族は英語ができないらしい。

なんとか会話をしようとお互い頑張っているところ、わきから日本語が現れた。
【学校ですか?あれですよ】 
彼はでぐさん。日本人だった。

【なんだー最初から話してくれたらよかったのにー。ラオス人かと思いましたよ。】

何してるんですか?とわたしが聞くと、

彼はこう答えた
【ふと気づいたらここでぼーっとしていたんです。】
彼はラオス語が話せない。

でぐさんの、キャラは最高だった。

彼もまた、たまたまここに立ち寄ったのだった。
ラオス語の本を片手にちょっとずつ会話をしていたらしい。

彼は初対面のあたしのことを彼女らに、
【この子はラオス人と結婚したがっているよ】と冗談を吹き込んだ。

キャーキャー言うラオス人。とっても楽しいぞ、おやおや。

妹の名前はウーン、お姉ちゃんはノーイ。
会話をしていくうちに、15歳、23歳だということが分かった。
何度も言うが、彼女たちは英語ができない。
そしてわたしもラオス語は話せない。



そしてお絵かきタイムが始まった。
わたしには一番大切な武器があった。紙とペン、そして絵の具だ。
ラオスの子供は水彩絵の具を使ったことがまだないようだった。
興味津々の子供たち、近所の子供たちも次第に集まってきた。


やっぱりラオスの子供は田んぼばかり描いている。みんながみんな、田んぼの絵でビックリ。
子供の絵って文化がよく出るんだよね。
●写真の絵を描いたことは、かなりの素質があると見ました。


その日は、妹ウーンの誕生日だったらしい。
夜8時にまた来てね。とお願いされた。
誕生日にプレゼントでも。。。と考えていると、でぐさんが言った。

【ラオス人の誕生日は、誕生日の人が、来てくれた人を持て成すんだよ。
だからプレゼントはいらない、全て気持ちだからね。】

こういう誕生日もあるのね!素晴らしい!!!
祝ってくれる人への感謝の気持ちだ。


一度宿に戻り、ひたすらぼーっとしていた。
バンビエンの雄大な景色も、今日は曇っていてよく見えない。
なんだか雨が降りそうだ。

と思ったら!やっぱり降り出した。しかもすごい大降り。

結構ふっていたけど、8時になったので、ウーンの家に日本人の友達を連れて行った。

パーティーは終わりかかっていたが、なんだか人が多い。
おいしい手作りのラオス料理を食べて、みんなであーだこーだ話していると。

日本人の友達、オブチさんがタイ語を話し出す。
タイ語とラオス語は似ているそうだ。彼のおかげで会話が弾んだ。

姉のノーイは一緒にいた日本人男性、ゼンさんに恋をしてしまったらしい。
どうやら日本人男性もラオスではモテ期に突入する。


雨も本降り。宿に帰るのが大変だ。雷がすごすぎて、でぐさんは耳をふさいでいる。
こわいよーこわいよー。あぁ、なんてナイスキャラなんだ。
この面白さ、うらやましい。わたしも負けてられないな。


ウーンと、ノーイのお母さんは部屋の中に、わたし達を入れてくれ、
終いには泊まっていけという。
【え?】泊めてくれるの!?
今日、初めて会って、今日、初めて話したわたしたちを、泊めてくれるだなんて。
これこそ、わたしが一番求めていた、人の優しさだった。


奥から布団がどんどん出てくる。
ラオス人のお家は至って質素だった。
ベットもない、ござの上に枕を置いて、雑魚寝。

わたしは最高にウキウキしながら眠った。
ウーン、ノーイ、お母さんどうもありがとう。

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