2006.07.05 Wed
9日目 世界遺産の町 ルアンバパーン
大雨で目が覚めた。眠い目をこすって周りを見ると、みんな眠っていた。
時計を見ると、1時をさしている。
やばい、今日はここを出て、ルアンバパーンに行くんだったのに。バスはもうとっくに出てしまった!
音を立てないように、ドアを開けると、ウーンを起こしてしまった。
【何してるの、このままと寝ていけばいいのに】といわんばかりの顔だ。
でも、わたしには時間がなかった。バスを逃してしまし、かなり焦ったのだ。
外へ出ると、真っ暗。。。やられた。 完全に勘違いだ。
お昼の1時ではなく、深夜1時に目覚めてしまったのだった。
布団に戻り、また眠る。ノーイごめんね。恥ずかしさのあまり、笑ってしまった。クスクス
また目が覚めると、今度こそ朝だ。
わたしは蚊帳の中にいた。どうやら眠っている間にお母さんが入れてくれたらしい。
やさしなぁ、ほんと。
みんなに別れを告げて、わたしだけ出発した。
トゥクトゥクでバス乗り場まで向かう。
わたしは1人だった、だけど、寂しくなんかなかった。
トゥクトゥクの中で1人、考えていた。
なんだかこの、のんびりした空気と、人のあたたかさが身にしみて、
この旅にきて2度目の涙腺の緩み。
なんでもない、この雰囲気に涙が出そうになるなんて。
わたしは全てのものに感動できた。
バス乗り場に到着すると、アリアンがいた!
なんて偶然!めちゃくちゃ嬉しかった。二人で再会を喜び。
世界遺産の町、ルアンバパーンを目指した。
話には聞いていたが、バンビエン~ルアンバパーンまでの山道は最低らしい。
いろは坂のごとく、8時間ずっと、カーブばかりだと言う。
その話は本当だった。途中具合が悪くなり、ダウン。眠った。
目が覚めると、周りは山ばかり。山の中を走っている。
めちゃくちゃ綺麗な景色に感動しっぱなし。
ちょうど半分の地点で、休憩タイム。
山の村の子供が集まってきた。
子供の服はボロボロだった。2年前行った、カンボジアを思い出した。
子供の服はボロボロだが、こどもたちの笑顔はボロボロなんかじゃない。
わたしが笑いかけると、少し照れたように、笑った。
具合の悪いわたしは、食べかけのパンを渡して、じゃあね。と言った。
車に乗り込み、その後の様子を見ると、子供たちはよってたかって、パンを分け合った。
とっても嬉しそうだ、きっと甘いパンには、なかなかあり付けないのだろう。
ここにいた子供たちは物乞いではないと思う。
きっと山の村の子供だろう。
ラオスには物乞いの子供は少なかったように思える。
みんな自給自足の生活をしているからなのだろう。
8時間かけて、ようやくルアンバパーンに到着。
わたしが泊まってみたかった、コールドリバーゲストハウスに直接よってもらった。
部屋はベッドが二つ、割と部屋も広い。ホットシャワー・トイレは共同。(3ドル)
綺麗だし、ここにしよう。 チェックイン。
宿の娘、ちょっと大人っぽいNINIが、
【今日はフリーディナーだから、6時半には宿に戻ってきてね】と言う。
フリー?すごい、今日はタダ飯だ!
1人自転車を借りて、市内を散策。
ガイドブックにある、プーシーという、市内を一望できる場所に行くことにした。
初めて来た場所の、初めて行きたい場所がある。
初めて会う人に、初めて道を聞く。
思いのほか、ルアンバパーンは首都ビエンチャンより、道が複雑で大きい。
何人もの人に行き方を尋ね、やっと見つけた、プーシーへの階段。
登る登る、汗まみれだ。
わくわく、どきどき、早く景色が見たい。
登ること、20分?
やっと登りきったー!!!!!
ここからの景色はもう、本当に最高。
ルアンバパーンが世界遺産の町なのが、分かったよ。
ラオスで言う京都のような、とっても美しい町なのです。
その場所で一緒になった、香港から来た女性と、話し。
小坊主には日本語を教え、プーシーをあとにした。
帰り道の途中、なんだか腰の動きがおかしい子供に出会う。
オカマだ!オカマの子供だ!!!
彼?彼女?はお土産を売っていた。かごを両手で持ち、
ハロー!ミス!これどうかしら?的なことを言っている。
わたしはお土産の押し売りは毎度のことながら苦手だった。
頑張っているのは分かるが、やめてちょうだいよ。
オカマの子供は多分10歳くらいだと思われる。
わたしが買わないのが分かると、クネクネしながら口を尖らせた。
まつげがクリンクリンだ。
うーん、女の子よりも可愛い。
ちょっとしつこかったので、無視して帰った。名前は聞いていない。
その日はフリーディナー!宿のお母さんが作った、おかゆをみんなで食べた。
本当においしかったです。
夜はゆっくり1人で眠った。どうやらわたしの体は疲れてきてるらしい。