2008.10.14 Tue
アンニョンハセヨ!韓国の旅 vol.3
2008年10月6日を振り返る
その間わたしは飛行機に乗り遅れたことを、こと細やかに記していたようだ。
日記にはこう書いてある
『前髪が短いのがなんとも悔やまれる。 これでは顔が丸見えではないか!
穴があったら入りたい。 自分の失敗を謝る相手がいないので、なんともやりきれない。
悲しみよ、さようならバイバイヨ』
きっとすんごい悲しかったんだろう。 しかし、今では懐かしい。
わたしはいつもは絶対に飲まない、機内サービスのビールを注文し、
一気に飲み干した。頭がふわふわしてきたぞ。うんうん良い調子だ。
悲しいことは忘れてしまえ。えぇい!
機内では 『恐怖!ビックリ人間』 のような番組が放送されていて
あり得ない格好をした、柔軟人間がパフォーマンスをしていた。
食事中にこればっかりは、どうも厳しい。 満腹になった腹を押さえ、読書に集中した。
友人から譲り受けた 『ときどき意味もなく ずんずん歩く』 著:宮田珠己
こちらを、ゆっくり読んでいく 5分に一度はクスリを笑ってしまう、彼の文章には
旅人芸人魂と、愛が込められている感じがして、わたしは大好きだ。
また、急激に落ち込むことなどあったとしたら、わたしは確実に
ビール+宮田珠己で 乗り越えられるであろう
やっぱり私は基本的にポジティブなようだ。
もう少し反省したほうがいいのであろうが、すでに元気なわたしがそこにいた。
ポジティブージルはいよいよ韓国 仁川(インチョン) 空港に到着!
さぁ、バス乗り場はどこだ?
インフォメーションのお姉さんに声をかけてみる。
もちろん日本語は通じないので、ここからは全て英語である。
Boojil 『弘大(ホンデ)行きのバスに乗りたいのですが』
インフォ 『お客様、申し訳ございません。もうバスは終わってしまいました』
Boojil 『 !!! 』
インフォ 『ソウル行きのバスならございますよ』
Boojil 『分かりました。いってみます』
危うく成田での二の舞になるところだったが、すひゃんさんに連絡をして
『ソウルまでバスに乗ってきてください。 降りたらタクシーに乗って欲しいので
着いたらひとまず電話をください。』 と案内を受けた。
1時間弱、バスに乗って 運転手のおじさんに 『降りなさい』 的なしぐさをされて
わたしは一人バスを降りた。どうやら終点のようなので、ひとまず安心。
バスを降りて電話をかけようと思ったが、小銭がないではないか!
両替は済ませておいたが、これはまたしても予想外の展開だ。
近くにいたお兄さんに声をかけると、彼は日本に住んでいたそうで、今一時帰国中。
とっても親切な人で、すひゃんさんに電話して聞いてくれると言う。
彼の助けもあり、タクシーを拾ってスムーズにすひゃんさんに会うことが出来た。
こうしてわたしの一日目はとんでもない精神力を要する日となったのである。
明日は、すひゃんさんと一緒に会場へ向かい、作品を設置する日だ。
楽しみ楽しみ。
彼女が出してくれた梅のジュースが、今になってとても恋しい。