2012.05.30 Wed
わたしを繋ぐもの
先日、じいちゃんちに行った。
放ったらかしにされた、じいちゃんのアトリエに入ると、
埃がたまったくらいで、昔のまま何も変わっていなかった。
わたしはこのガラクタと、作品がごちゃまぜになった混沌としたアトリエがものすごく好きで、いるだけでなぜか安心する。
小さな頃から、じいちゃんが絵を描く姿を見てきたわたしは
筆を持つことが暮らしの中にあることを、ごく自然なことだと思ってきた
じいちゃんの部屋に、旅先で見つけたおみやげやが所狭し飾ってある様子を見て、
わたしはじいちゃんの血を確実についでいるんだなぁ。と、わたしの部屋を見て思う。
じいちゃんと同じように、わたしも旅先で見つけた土産を飾っていること
繋いできた過去に幸せを感じながらも
目の前に迫っている、別れはそう遠くない
そう思うと淋しくなる。
将来、じいちゃんの存在が消えていっても、血は繋ぐことができる。
少しだけ、誇らしい気持ちになった。
Boojil
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