2012.09.19 Wed
夢を描く 祖父 90歳の誕生日
9月15日は、わたしのおじいちゃん、中村菜村の90歳の誕生日だった。
わたしの祖父母は、両家とも健在で同じ世代の仲間から「珍しいことだ」とよく言われる。
ありがたいことだ。
俳句の先生で、画家でも大好きなお祖父ちゃん。わたしに絵を描く楽しさを教えてくれた人。
目尻の皺が深く、穏やかな表情でいつもわたしを迎えてくれる。
孫であるわたしは、この世に産まれて28年間、おじいちゃんに可愛がられ、
そして戦中を生き抜いた人生の大先輩である彼にいろんなことを教えてもらった。
爺ちゃんは、長年連れ添った妻、わたしの婆ちゃんの調子が悪くなってから
すっかり元気をなくしていたけれど、90歳の誕生日を家族全員からお祝いしてもらい終始ご機嫌だったようだ。
わたしはCA4LAで爺ちゃんに似合いそうなキャスケットを買って、プレゼントした。よく似合っていて、嬉しくなった。
先のことはわからないが、あと数年しか一緒にいられないと思うと、物心ついてからの爺ちゃんと婆ちゃんとの思い出が蘇る。
正月一緒に麻雀をしたことや、温泉旅行にいったこと、一緒に絵を描いたり、バカボンが好きで赤塚不二夫を讃えたり、婆ちゃんの作るお節がうまかったこと、わたしがどん底だったとき手を差し伸べてくれたこと。
数え出したらキリがないけれど、その全てがわたしを作った。
爺ちゃんは「ここに生きているのは、良い縁に恵まれたのは、ご先祖様のおかげなんだ。感謝しないとね。」と言った。
わたしもいつか孫に慕われるような、婆ちゃんになれるといいな
Boojil
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