2012.12.06 Thu
メキシコ留学日記vol.11 旅、物作りの楽しさを伝えたい
hola ! みなさん、こんばんは。メキシコは現在深夜0時になろうとしています。
ここ一週間以上ブログの更新ができず、ごめんなさい。少し忙しい日々を送っていました。
メキシコでの学生生活も、もうすぐ2ヶ月になろうとしています。
ここにきてから、色んな角度で自分、そして日本を見つめています。
治安の事や、生活レベルのこと、生きていくために必要なものは何か、自分にとって物作りとは?
面白い事にここにきてから一度もストレスを感じる事なく、いつでも希望に満ちている自分がいます。
新しい技術を学んで、興奮している自分がいます。今まで見た事のない世界に飛び込んだよう。
まだ見ぬ自分に出会えたような感覚。物作りへの喜びを感じる事が出来る。
日本での活動を精力的に続けてきたから、一度海を越えると帰国後のことが少なからず心配になるのかと思いきや
メキシコにきてから、仕事とは生活とは自分自ら作るもの、作っていける物だと強く信じる事が出来ました。
メキシコ人物作りへの情熱、陽気な人柄、なんでも仕事にしてしまう底知れぬ気力に圧倒されたからです。
日本には物が溢れ、大切なもの、ことに気づきにくい時代になってしまった。
日本だけで生活をするのならば、語学も必要ではないかもしれない。
けれど、世界各国の人とコミュニケーションを取る事で日本とは全く異なる文化や風習を知るきっかけになる。
人は大きな影響力を持っているはずだ。それが文豪であろうと、ミュージシャンであろうと、会社の先輩であろうと、
旅行者であろうと関係ない。その人にしか送る事の出来ない人生がある。
わたしにはあなたの人生を同じように歩む事は出来ないけれど
わたしにはわたしにしかできない歩み方がある。
誰にでも選択する権利があるはずだ。
絵の仕事を始めて10年。絵を描いてお金をもらい、生活を整えている事も事実。
収入を得ることで、絵を描くことの楽しさを時折見失っている自分を見たのも事実。
だけど、ここにきて一変している。もちろん日本の仕事も継続しているから生活面で絵の仕事は必要だ。
けれど、何もない状態で、Boojilと言う名を日本に残し、ただ純粋に絵を描いて、物作りをしていると
友達が、先生が、出会った人が良い笑顔をくれる。そうだ、わたしが求めていた物はこれだ。
絵を描いて誰かが喜んでくれる。だから、わたしは絵を描いているんだ。
こんなにもシンプルで簡単な事だったんだ。
日本にいた時のわたしはすっかりこの気持ちをどこかに置いてきてしまっていたらしい。
自分をどこかで抑えていたのだろうか、今わたしは物作りがしたい。この衝動が止まらない。
毎日のように絵を描きたいと思っている。幼稚園の頃から学生時代はずっと落書き帳に絵ばかり描いていた。
あの頃のわたしだ。
そんな自分に出会えて、今、心からここにきてよかったと思っている。
さて、日本では今夜NHK Eテレで「おかっぱちゃん旅に出る 第12話」の放送があります。(24:55-)
なんと舞台はメキシコのオアハカ!まさにわたしが今いる場所です。
なんと在日ファンク、SAKEROCKの浜野謙太、ハマケンがゲスト声優で登場します。わたしは一緒に歌も歌います。
http://www.nhk.or.jp/1seg2/okappa/
多くの刺激をくれたメキシコに感謝します。そしていつも応援してくださっているみなさんに改めて御礼を!
みんな、読んでくれて本当にありがとう!