2013.01.13 Sun
メキシコ留学日記 vol.16 小さな村を訪ねて
Hola ! como estas ? ずっとあっためていた日本の某企業とのお仕事がスタートし、
わたしは今メキシコの南部、グアテマラの国境の近くに位置するサンクリストバル・デ・ラス・カサスという街にやってきました。
5年前にもこの街を訪れて、とても好きになった場所。
久しぶりに吸うこの街の空気は、なんだかちょっとアジアの匂いに似ている。
家々は彩られ、インディヘナの女性達が市場で仕事をし、ローカルな雰囲気漂う落ち着くところです。
オアハカと違って、天気の変化が大変激しいサンクリストバル・デ・ラス・カサス。
それもそのはず!なかなかの高地でここは標高が100mもあるのです。
街の中心部から車で20分も走ればいくつかの小さな村を訪ねる事が出来ます。
また別日に紹介するけれど、メキシコに遊びにきてくれた
ミュージシャン "ショピン" の野々歩ちゃんと、田中馨くん(元SAKEROCK)とサンファンチャムラ、シナカンタンという街を訪ねました。
女性達は刺繍や編み物、機織りも全てこなし、サテンのシャツに、黒いもこもこスカートを着ています。
男性は同じ素材の黒い毛むくじゃらのコートを身にまとい、テンガロンハット。
サンファンチャムラの村人が信じている宗派は、伝統宗教とキリスト教が融合したオリジナルの宗教で
教会にはおびただしい数の松の葉が敷かれ、数えきれぬほどのロウソクに灯がともされ
中では、medicoと呼ばれる医者の代わりになるシャーマンたちが、病気や悩みを解消するため
呪文を唱えながら施術をする。卵と、炭酸水(コカ・コーラも可)が病気に効果的だそうで
祭壇にはコカ・コーラが飾られているからびっくりだ。
わたしは今回が二度目だけれど、何度来ても鳥肌のたつ、非常に神秘的で悍ましい光景だ。
中は撮影禁止。最も!目には見えないすごいパワーが集まった場所のように思える。
サンクリストバルに立寄ることがあれば、是非訪ねてみて欲しい。
が、村の人々には礼儀正しく接するように心がけたいものだ。
彼女達はスペイン語ではなく、マヤ民族独特の言語を話す。
が、中にはスペイン語も話せる人がいるのでコミュニケーションが取れた事が嬉しかった。
5年前は言葉も話せなかったし、もっと閉鎖的な印象だったけれど、優しく接してもらえたような気がする。
村は変わっていない、わたしに変化があったから印象も変わったんだ。
旅をする上で、その土地の人が話す言語を勉強すると180度違って見えるから面白い。
勉強して本当に良かったと思ったし、もっと話せるようになりたいな。
写真は次の村へ行く途中立ち寄った、サンファンチャムラの墓地。
こちらはオアハカの墓地とは異なり、土葬。亡くなった年齢によって十字架の色が異なる。
夕暮れに訪れたからか、光が綺麗にはいりこみ、美しい風景が広がっていた。
日本の墓地は怖くて薄気味悪いとされているから、夜は怖くて立ち寄れないけれど
もう少し入りやすい雰囲気になれば、わたしたちも気軽にお参りに行けるし、死者の魂も喜ぶような気がしてならない。
つづく