どれだけ歩いたでしょうか やっと山のてっぺんです
みてごらん とほしくさくん
ずいぶん長い間歩いたので いつの間にかいじわるな雲は遠くへ ぴっちゃんはそこから街を見下ろします
世界は真っ赤に燃えています 太陽の神様がやってきました 朝がきたのです
街はたいようの光で虹色になりました 街はきらきら輝き まるでかわいいこんぺいとうのよう
手を伸ばして 一つ食べてみることにしました あまくておいしい こんぺいとうは 昔あの子と食べたお菓子とおんなじ味
大好きだった あの子の思い出
Category:ぴっちゃん
山の途中の 大きな木の下で一休み 大きな夜空は星の運動会
数え切れないキラキラ星 ぴっちゃんの涙は星になりました
キラキラ輝く星の中で また二人は歩き出します もうすぐ見える山のてっぺん
どこまであるけばいいのでしょう もうのどはカラカラです
ほしくさくんは 小箱から何かを取り出します
たっぷりの透き通った水 いきおいよくのみほします
やさしく流れる きれいな水は ココロを洗うよ ながれながれる
小箱から小さなかわいい豆も でてきました
口いっぱいに広がる香りは おかあさんのごはんの味
だいすきな家族を思い出す なつかしさでいっぱいです
ぴっちゃんはまた 一粒 涙をこぼしました
説教大好き パンチパーマのくりぃむさんも 今日は優しい顔してる
おとぎばなしを届ける君は 青い顔したメロンぼうや
うでくんで 怒ったふり いつだって たのもしい ナミキくん
もうすぐ君の誕生日 悲しいきみは いなくなる
声をそろえて ぼくらは歌う
もうすぐ君の誕生日 へたっぴな歌はきみの歌
そして6人は山をおりていきました
友達の歌に耳をかたむけて ぴっちゃんは少しだけ泣きました
コロコロ優しい その声は 赤い帽子のそら豆くん
困った顔のハト吉くん 心配してるよ いつだって
もやもやあたまの 茶畑さん 見守るその目はやさしいブラウン