しばらくすると 前からぴっちゃんのお友達が歩いてくるではありませんか
なんだかみんな心配しているようです
へたっぴな歌を うたっています
Category:ぴっちゃん
ほしくさくんは ずんずんずん どうやら山を登るようです
こんな山みたこともありません
とっても急な上り坂 ほしくさくんは どこまで行くの?
『いつ 海になれる?』 と、ぴっちゃん まだまだ 先さ あせってはいけないよ
二人はゆっくりと登ってゆきます
まだまだ見えない山のてっぺん
ぴっちゃんはほしくさくんの言葉を信じることにしました
ほしくさくんは言いました 『願いをかなえるかわりに ぼくにきちんとついてくるんだよ』 ぴっちゃんはうなずき 重いこしをあげて 外へ出るのでした
外はどんより曇り空 なんだか寂しい風がながれています 今夜の風はビュービュー お空の雲は旅に出ます そんな中 ほしくさくんは ゆっくりと歩きます 風のはやさなど気にもとめずに
じゃがいもみたいな君の家を飛び出して これからどこかへいこうじゃないか
さみしい気持ちなんて どっかへ飛んでいってしまうさ 泣かない 泣かないの 君はなんにもわかっちゃいないさ
だけどほんとに 君が望むなら 僕が叶えてあげようか しずくとなって海になりたいのなら 僕がかなえてあげようか
そんなぴっちゃんを見かねた お友達のほしくさくん ぴっちゃんを誘います
こらこら なにしてるんだい もうすぐ君の誕生日
君はなんにもわかっちゃいないさ