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わたしはまだ、近い身内の死を体験したことがない。

それがどんなに幸せなことか、最近になってやっとわかるようになりました。

我が家は両親、祖父母、夫婦円満。

父方、母方ともにじっさま・ばっさま健在のご長寿一家なのでございます。

今回父方の爺さん・婆さんと我が家、+従兄弟のみっくんで
昨日、今日と1泊2日で千葉県は外房まで旅行に出かけました。


お宿は海の目の前。
貸切のヒノキの露天風呂から海と満天のお星様。
夕飯は海鮮尽くしの船盛り付き。大満足のお宿でございました。

磯の宿 そとぼうhttp://www.sotobou.jp/index.html

6年振りに出かけた旅行。理由は婆ちゃんにありました。
ここのところ婆ちゃんは本当に痩せてしまって、急速に老いてゆく体の変化に
絶えられず、本当に元気がなかったのです。

84歳の婆ちゃんがギリギリ自分で歩ける今。
それは家族にとってみんなでゆける最後の旅行になるかもしれないと、
わたしの両親が企画した旅行だったのです。

旅行中はめずらしく沢山食べて、沢山笑って、痴話喧嘩も少々。
爺ちゃん、婆ちゃんそれはそれは楽しんでくれたご様子。

86歳の爺ちゃんは画家であり、俳句の先生をしています。
人に接することがとても多く本当に元気でピンピンしています。
わたしが大尊敬している人です。

わたしより60年以上先輩の爺ちゃんは、とても友達の多い人です。
笑い皺で顔全体が覆われていて、眉毛が1本7cmくらいあって、福耳の素敵なお顔。
顔から幸せが出ている人です。

そんな爺ちゃんが、この旅行で初めて戦争の話をしてくれました。

爺ちゃんが戦時中は食べ物がなく、なけなしのお金で買った闇市での米。
それが見つかり刑務所に入ったそう。蒸し暑い刑務所には扇風機がなく、爺ちゃんは
自分の服を脱いで、部屋の中央にたち、囚人たちに向かってやりたくもない扇風機役として
10日間過ごしたらしい。

戦争で友人たちはほとんど死んでしまって、運良く爺さんは生き延びたんだそう。


爺さんに『今まで嬉しかった事は何?』と質問すると、『親の愛情だな』と答えた。

『心配されているうちは分からないんだ。
だけど、自分が親になったとき、深く感謝するんだよ。
親とはいつになっても子供を心配するものさ。だから親を大切にしなさい。』

爺さんが言う言葉の一つ一つは不思議なくらい素直に体にはいってゆく。
一つ一つが深くて、わたしはいつも涙が出そうになる。

婆ちゃんとの馴れ初めを聞くと、これがまた面白い。

爺さんはハゼ釣りに出かけて、とても汚い適当な格好で帰ってきたそうだ。
親戚のおじさんが、お婆ちゃんを見合い相手にと連れてきていて、
とてもキレイにめかし込んでいたそうな。なんにも知らされていなかった爺ちゃんは
それはそれは驚いたそうで、婆ちゃんにほれ込んでしまったらしい。

それからもうすぐ70年になる。一緒になって70年とは立派なことだ。

独身で上手に恋愛のできないわたしからしたら、羨ましい。

わたしが結婚に憧れるのは、爺ちゃんと婆ちゃん、
そして夫婦円満の両親を見ているからだ。

爺ちゃんは言う
『わたしはもう86歳にもなったのに、こうしてお婆ちゃんと息子と孫と旅行ができる。
そして一緒においしいご馳走とお酒を飲んで、楽しそうに笑っているみんなを見るのが
本当に幸せなんだ。これ以上の幸せはないよ。』

くしゃくしゃの笑顔で話す、爺ちゃんを見ていたら 本当にそうだなぁ。と素直に思った。

爺ちゃんはわたしにこう告げる。
『広く歩いていきなさい。友達は多い方がいい。人に感謝することを忘れないこと。
人をもてなすことが大切だよ、お婆ちゃんのようにね。』

お金持ちでなくていい。そこに笑顔があれば、きっと幸せに暮らしていけると思う。
贅沢なんてしなくていいのだ。大好きな人が周りにいれば。
爺さんに憧れる。爺さんに憧れる。


そして最後にこういった。
『人生一度は、燃えるような恋をしなさい』

わたしも爺ちゃんと婆ちゃんのように、素敵な夫婦になりたい。
それには燃えるような恋をしないといけないらしい。

爺ちゃんと婆ちゃんが生きているうちに花嫁姿を見せられるだろうか?

それには早く一人前の絵描きにならないとな。
爺ちゃん、あたし頑張ります。

旅行先、雨が少しだけ降ったのだけれど、秋晴れの空には2本の虹が出ました。
旅行中沢山歩いて頑張った、婆ちゃんのために
山の神様がくれたプレゼントなのかもしれません。

婆ちゃんと爺ちゃんが病気もなく、健康で笑って過ごせますように。


秋の山 新潟で買った純米大吟醸の日本酒片手に笑顔のじっさま

我が家の旅行は幸せいっぱいです



ご馳走の山がこれからでるというのに、鞄に忍ばせておいたミカン3つにバナナ、そして従兄弟用にこさえたオニギリをかじりだす婆ちゃんに怒るじいちゃん。
これからご馳走がでるのに何をしてるんだっ!

父も一緒になって怒る。

そんなことはお構いなく、おならがでちゃうと言う婆ちゃん。ぶぶぶぅ


年齢は人を頑固にする。

宿の部屋の目の前は海です

2008.11.29 Sat

家族千葉旅行


今日はじいちゃんばあちゃんと従兄弟と、総勢7人でいく6年振りの家族旅行です。


静岡にいくのかと思っていたら、どうやら千葉の外房にいくらしいです。

なんも知らないわたくし。

車内は久しぶりに集まったもの同士で会話もヒートアップ!やかましくて仕方ありません。

ばあちゃんは孫に早く結婚しなさい。というし、父さんはやかましい音楽は嫌いだとわたしの友達ののCDを全否定、姉は相変わらずつまらん彼氏とだらだら過ごし太っているし、母ちゃんは姑を目の前にお決まりのぶりっこきめつけて、従兄弟はマレーシアのジャングルで遭遇した3メートルものトカゲの話を写真つきで話し出す。


なんて楽しい車内!家族は宝です。


つづく


今日は大阪中崎町の展示はお休み!みなさまご注意を。

先日都内で2つ打ち合わせがあった。
その合間の時間をうまく使いたい。休まず初台駅に向かった。

今東京オペラシティでは蜷川実花の個展が開催されている。

誰しも名前や作品を見たことがあるだろう。

わたしは彼女の作品が好きだ。色がきれいだから。
目に飛び込む極彩色がたまらないのである。

これは個人的な意見だけれど、彼女の作品からは女の子の大好きなキラキラ甘い
キャンディーのようなうっとりしちゃう感覚と、ドキっとしていしまうような
うちなる影の深さを兼ね備えているように感じられる。


金魚ってこんなにもキレイだったっけ?

今回この分厚さではもったいないくらい安い写真集を購入。

まだ見てない人は1人で行ってみてね。

新作は闇の部分がすごい出ていた気がした。

わたしも写真を撮るのが好きだけれど、
彼女の言う集中したときにした良いものがとれないというのは分かる。

写真も、絵も全部集中しないと良いものができないのが私にもある。

適当に絵の具をぶちまけただけでは、いかんのである。

最近体調も、心のもバッチリ元気なので昨日は良い絵が描けた。

はやくみんなの元に届けたいと思います。

会期 :2008.11.1[土]_ 2008.12.28[日]
会場 :東京オペラシティアートギャラリー  
入場料 :一般1,000円(800円
http://www.operacity.jp/ag/exh99/index.html


大阪中崎町の展示開催中です。お昼の時間帯がオススメ!

【CoffeeZoo】コーヒーズー

http://coffeezoo.exblog.jp/

会期 2008.11.26-12.8  OPEN 11:30 - 20:00
*29日はお休みです。
会場: oops! here l go again gallery  
大阪府大阪市北区中崎3-3-9

12月7日(日)はイベントやります!
(20名様限定)

小田晃生さんのライブあり

似顔絵ワークショップあり

豆から選ぶおいしい珈琲ワークショップあり

チケットは 1,500yen (残りあとわずかです!)

ご予約はinfo_boojil@yahoo.co.jp

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