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2005.10.27 Thu

最後のお別れは

まだ眠たくない、それとも眠りたくないのか。

今夜はお酒を飲んだ。珍しく実家で。
あたしはもう21歳で、家族4人でお酒を楽しめる年になった。

今日コロが死んだ。

家に帰るなり、姉ちゃんは言った。
【何かあったら電話ちょうだいね、コロをよろしく。】

コロの元気はなくて、息が荒かった。
もともと太ってはいなかったけど、一段と痩せてしまって、なんだか苦しそうだ。

コロを寝かしつけて、風呂に入った。
風呂場で思ったことは、コロのことじゃなかった、心配ではあったが、
今日死んでしまうだなんて思っても見なかったんだ。

あんな具合でも、どうにかこうにか明日、明後日、冬までもつんじゃないかって。

風呂に上がってから寝不足のあたしは、寝ようかとも思った。
でも、コロがやっぱり心配で様子を見ていたかったんだ。

コロはご飯を食べない、大好きな缶詰も見ない
水も飲まなくなってしまった、あんなに苦しそうなのに


庭に出た瞬間、うんちをして、周りをよぼよぼの足で歩き回った
抱きしめてやっても、嫌がるだけだった
苦しかったんだろう、きっと。

そのあと、いつも寝ていた物置部屋にいって、ぐるぐる周って、
なかなか座れないでいる。

座らせてあげようと、抱きかかえようとしたら、
苦しそうに顔を上に上げて、目を開けて、コロはオゥオゥ鳴いた。

鳴いた後、あたしの腕の中で死んでしまった。
雨が降ってきて、寒かったの。
コロって何回も名前を呼んで、わんわん泣いた。


お前がどんどん冷たくなっていって、別れるのが寂しいよ。
明日はもう、お別れだね。

寂しくなったらたまには家に帰ってくるんだよ。


コロが死んでしまって、家族全員でコロの死を悲しんだ。
ご飯を食べた後も、コロの話でもちきりで、あたしも姉ちゃんも母さんも、
目の奥で昔、元気だったコロを思い出して、涙が出た。
父さんは泣くのを我慢していたと思う。


あたしはこの瞬間、うちの家族はコロのおかげで本当に幸せな時間を
過ごせたんだな。と思った。


みんながみんな、あの子のことを想って、涙して、
昔を思い出して、心があったかくなったり。

大好きなコロ、ほんとうにありがとう。

2005.10.26 Wed

コロ

多分14時20分くらい、コロが死んでしまいました。

ご心配おかけしまして、ごめんなさい。

メッセージを下さった方、ありがとうございました。

コロが死んでしまうなんて、思ってもなかったよ。

あたしはお婆ちゃんになっても、コロを忘れないから。

だから、コロ、あたしや父さん、母さん、お姉ちゃんを忘れないで。

ゆっくりお休みなさい。

海の中には大きな魚やキレイな熱帯魚が
あちらこちら泳いでいる
時折こっちを向いて口をパクパク

ゴンザレスマグワイヤーの体から
今度はお魚が飛び出した

スイスイ泳ぐお魚は嬉しそうにこっちを向いて
素敵なダンスを見せてくれた

今まで僕は何をしていたのだろう
ゴンザレスマグワイヤーはそう思って涙を一粒こぼした


その涙はみるみるうちに広がって
空の上に海を作った

体の中にいる鳥さんはこういった
ゴンザレスマグワイヤー ゴンザレスマグワイヤー
こんなところに一人きりでいるのは体に毒だわ
さぁさ、一緒に夜の街で出かけましょう

さあ、この羽に身を任せて一緒にお空へ飛ぶのよ

鳥さんの羽でゴンザレスマグワイヤーの体は浮かんだ
あっという間に雲の上
お月様に手を伸ばしてぶら下がった
お月様はまぶしくて
ちょっとだけ怖い夜に光を与えてくれる

ゴンザレスマグワイヤーは
スモーキンガの町を見つけた
月から見るスモーキンガの町はとってもキレイだった
町から出る煙は空に溶け込んで
町と空をつなぐ橋に見えた
ゴンザレスマグワイヤーはわくわくしていた
初めて見る景色はとても素敵だった

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