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今日は良く眠れた気がする。ここのところ毎朝6時に起きている。


今日は7時から昨夜会った、アンディと一緒に自転車で市内を周ることになっていた。

アンディは、わたしより1日早く到着していたため、
ほんの少しだけ、ルアンナムターを知っていたのだ。

アンディとわたしは宿も一緒だったため、待ち合わせ場所は下のロビーだった。
ロビーで彼に会い、隣の自転車屋で、マウンテンバイクを1ドルでレンタルした。

自転車屋の兄ちゃんはまだ眠そうな目をこすって、わたしに地図をくれた。


アンディは南から北まで走ろう。と意気込んでいる。

英語で言う南に位置するストゥーパ(寺院みたいなもの)と、
北に位置するウォーターフォールを目指して
二人組み自転車隊は出発した。

自転車を走らせて10分。もう町はド田舎に変わった。
お店もなく、民家しか見えない。のどかな田園風景と、ゆっくり走るトラック。
天気は優れないが、ほんの少し生ぬるい風が気持ちが良かった。

ストゥーパまでの道で一度迷った。
目で確認できるのに、同じ場所をいったり、来たり。

途中民家に立ち寄って、場所を確認すると、みんなラオス語でよくわからない。
村の子供たちは案内代わりに途中までついてきてくれた。

するとストゥーパは遠くに見えるのに、前を走るは長い川。
これではどうにも自転車でつっこめない。
またもや戻ることに。

村の子供たちに挨拶をして、別れた。

自転車を再び走らせ、ボコボコの道を走る。
途中何度もバウンドしては、おしりを痛めた。ポップコーンになった気分だ。
アンディはニコニコしている。なんて元気な44歳。

途中、気づいた。
ここルアンナムターはどの場所よりも、挨拶をしてくれる人の数が多い。
子供も、大人もみんなサバイディー!だ。
疲れも吹っ飛ぶくらい、いい笑顔。
日本の田舎にもこの空気は流れているのだろうか。

なんにもない、この長い長い道を、ひたすら走る。
音はいらない、見るもの全部がカラフルで、一瞬ぶっ飛んだ。
たまにある、この感覚。日本でもそうだったが、ここに来てから何度か飛んだ。
想像のタイムトリップ。

どう考えても私に薬やマリファナは必要なかった。

4時間自転車を走らせて、やっと着いたストゥーパ!
大喜びで長い長い階段を登ると、なんてつまらないんだろう!
変な恐竜の像が一匹、黄金の建築物、寂れたトイレ。

だけど、そこから見た景色と、頑張った自分に感激した。
自転車に長時間乗ったのは久しぶりだったから。かなりいい汗かいた。
アンディは今もニコニコを決め込んだままだ。

同じ道を戻る。行きとはまた違ったラオスの喉かな景色。
田んぼに地元のおばちゃんたちが集まって、苗を植えている。
わたしが写真を撮っていいか?と聞くと、みんなキャーキャー言って、
恥ずかしそうに笑顔を見せてくれた。

ちょっとした深い水溜り?の中には水牛が。
みんな放し飼いでとっても自由だ。

帰り道、あたしのお尻は痛みを感じていた。
クッションのない、サドル、にこにこ顔のアンディ、前を走るトラック。
ねずみ色のラオスTシャツは汗でびっしょり、小石だらけの道は車輪の邪魔ばかりする。

この時点で往復4時間。
手には水ぶくれが出来始めていた。

だけど、追いかけるあたしに笑顔を送ってくれた子供たちから元気をもらって、
お尻の痛みもほんの少し和らいだ。

元の位置に戻り、昼食を済ませ、10分もしないうちに、
アンディは滝つぼへ行こうという。
さっきの場所とは反対側にある、滝つぼ。

滝つぼへ行く途中もまた、ボコボコの道はとまらない。
大よそ2時間くらいたっただろうか?
奥に行くに連れて、高床式住居が増えてくる。

日本では決して見れない、人間の素朴な暮らし。

梅干みたいなシワシワのおばあちゃん、キセルを片手に煙をはいている。
目の奥から人並みではない、パワーが出ている感じだった。

自転車は走る。
村の子供たちは本当に可愛い。
ボロボロの服は、気にしない。一番大切なのは、笑顔だと心から思う。

おしりの痛みはもう限界。
だけど、道端で出会う出会う野豚の大群。
村からはおいしそうな夕飯の煙がモクモクと空に向かってあがってる。

自分たちで作ったお家で、自分たちで作った野菜で作る夕飯、
お風呂もトイレも電気もない。
ここにあるのは、大好きな家族と笑顔だけ。

人間って誰かの愛情があるから、こんなに豊かな笑顔になるんだと、
この旅に来て、改めて思った。

あたしのオシリはもちろん、掌には水ぶくれ。
運動不足のあたしは足がガクガク。運転している最中なのに、何度休もうと思ったか。

スタートしてから6時間。
やっと到着。滝つぼだー!
滝つぼの手前にはランテン族の村があり、残念なことにランテン族が入場料を取っている。
観光客など、わたしたちだけで、後は誰もいない。

滝つぼは期待していたものとは正反対で、ジャングルの中の水溜りだった。
でも、滝つぼよりもランテン族に自力で会えたことが、感激した。

ランテン族は眉毛がなくって、黒い民族衣装を身にまとい、
髪型は人それぞれだが、母親と見られる女性は、前髪を渦巻き型に止め、
脇の髪は借り上げ、とっても不思議な髪型をしている。
子供たちは裸足でかけまわり、カメラを向けるととても嫌がるので、
写真には収めなかった。

きっと、観光客の記念撮影はタブーなんだろう。

日本にはない、この景色に少しばかり嫉妬した。

帰り道、またも2時間かけて帰ったが、宿についたあと、すぐさまシャワーをあびて
鏡でオシリを見ると、子供のころに見た、モウコハンが再び2つも戻ってきていた。

おしりにできた青たん2つ。
アンディの体力は無限大だ。

もうここで見るものはない、明日はタイへ向かうべく、国境のあるファイサーイへ行こう。

夜になり、アンディと夕飯を食べながら話していると、

【なぜ、君はファイサーイに行くんだ?
ここルアンナムターに来た旅行者はみな、ムアンシン(北上)にいくというのに。
僕は明日ムアンシンに行く。

君の行きたがっている、ファイサーイまでは、きっと乗車人数が少なくて、
バスは出ないよ。一緒にムアンシンに行けばいいのに。】

アンディはしつこかった、結局このセリフを5、6度繰り返し、
わたしをムアンシンまで連れ出そうとした。何度も断ったじゃないの、アンディさん。

アンディとの会話は今まですごく楽しかったし、お互いの夢の話や
旅の情報や、人間のありかたを話したけれど、今回ばかりは腹が立った。

バスは出ないかもしれないが、わたしには時間がない。
ムアンシンに行ったら、帰国日に影響が出てしまう。

アンディよ、そのニコニコ顔をやめておくれよ。
君に人の気持ちは分からないのか。あたしはムアンシンにいけないよ。

さよならアンディ、また会う日まで。

わたしは同じ宿にいたイスラエル人に、明日はどこへ向かうのか尋ねると、

【俺もファイサーイにいきたいんだけど、今日も入れると3日も待ちぼうけさ。
人数が足りなくて、バスがなかなかでないんだよ。ルアンナムターは余りにも暇すぎる】

この言葉で正直、めちゃくちゃ落ち込んだ。
だけど、明日にかけるしかない。わたしには時間がなかった。

明日の9時、イスラエル人の彼と一緒にバスターミナルまで行くことを約束し、
その日は早く眠った。

今日は大好きだったコールドリバーゲストハウスを旅立つ日。
ここルアンバパーンは最高に素敵な場所だった。

朝8時、トゥクトゥクがわたしを迎えに来た。
バスターミナルへと連れてってくれる。

シェア仲間の久美ちゃんに挨拶をして、1人宿をあとにした。
毎度思うが、旅立つ瞬間のあの風景って、あんなに寂しいものか。
目に写る人は、みんな手を片手にバイバイと言ってくれる。

ルアンナムターまでの道も相当長いらしい。
わたしはルアンナムターでトレッキングに参加したかった。
民族の村を訪れて、人間の昔からの暮らしや、
生きていくために必要なものは何かを知りたかったのだ。

バスターミナルからおんぼろバスに乗り込む。
昨日チケットを買ったわけだが、結構割り増しされていたことに気づく。
あー失敗した。

ルアンナムターまでは9時間かかると言う。

バスの中には、わたしと、カメラマンらしきオーストラリア人が1人、あとはラオス人だった。

乗車中、何度もバスは止まる。
トイレ休憩の他に、果物を買いに行くおばちゃん、途中友達とであったのか、
運転手は運転をやめ、会話を始める。

ラオスらしい、急いでなんかいないのだ。

トイレ休憩は何度かあったが、どの場所もトイレなんぞない。
30代のおばちゃんは、草むらに隠れて用を足している。
わたしにはまだその勇気がなかった。。。いつしようかどうしようか悩みに悩んでいた。


悩み始めて4時間?山道を走っている間に、ポツポツと高床式住居が見え始める。
その数は次第に増えていく。こんな山のてっぺんに小屋を作って、すんでいる人がいる。

本物の山岳民族だ、民族衣装を着ている。
小さな小屋で、野菜を売ったり、子供は裸で遊びまわり、
もぐらを捕まえて、嬉しそうにしている人もいた。

車も少ないのだろう、もしかしたらないのかもしれない。
みんな重たい荷物を大きな袋いっぱい入れて、頭で支えて山道を歩く。
服はみんなボロボロだ。

だけど、こっちから挨拶をすれば、みんながみんな笑顔でサバイディーと返してくれる。

大家族がひとつの村に住んでいる。みんながみんな協力して、心も豊かなように見えた。

長いバストリップも終わり、結局18時半にルアンナムターに到着。
情けないことにトイレは、途中よったマーケットのトイレで済ました。
もっと原始人になりたい!


宿を探しに、重たい荷物をしょって歩く。
ガイドブック通り歩いてみると、ここルアンナムターは今までで、一番なにもない
とってもとーっても簡単な町だ。なんて小さいんだ。
栄えている部分はなく、宿と、ご飯やが50メートル分並んでいるだけ。

宿もすんなり決まり、マニーチャンゲストハウスにした。(ホットシャワー・ダブルベット 3ドル)

明日できればトレッキングに参加したかった。
そのため、ルアンナムターに一つだけある、代理店に足を伸ばした。
グリーンディスカバリーだ。

カタログを見て、英語で説明を受けた。どう考えても高い。
日本のツアー料金と大して変わらない気がする。
1人で参加するより、もっと人数が多ければ安くなるよ。
そのアドバイスを受けたところで、真っ黒に焼けたアジア人が店に入ってきた。

彼の名前はアンディ。44歳。
彼もまた、高すぎると文句を言って、店を後にした。

ルアンナムターでトレッキングに参加できると思っていたのに!
またしても誤算だ。。。

アンディと近くのラオス料理屋にいって、わたしはチャーハンを頼んだ。
彼の英語は大変分かりやすい。話は弾んだ。
とにかくその店は蚊が多くて、アンディは
【ソーメニーモスキート(すっごい蚊が多いな!)】を連呼していた。


そのセリフが面白すぎて、何度噴出しそうになっただろう。
わたしは今日も1人、天気の優れない、
なんにもないルアンナムターで一夜を過ごすことになる。

明日はアンディと自転車を借りて、市内を周ろう。

今日は朝7時におきて、フリーのバナナと水を朝食に。
それでもお腹は落ち着かなかったので、部屋をシェアしている久美ちゃんと一緒に
激安ごはんを食べに行くことに。

ラオスのフランスパンは、本当においしくって大好き。
朝食もフランスパンにしよう!とのことで。

宿からすぐ近くのお店に入る。
ラオス人はのんびりご飯を食らう。
あーまったり、あたしこの時間の流れにとろけそうだ。

フランスパンと一緒にアイスコーヒーを注文。
【ノンシュガー、プリーズ】その言葉に店のおばちゃんは頷いた。
な・の・に、出てきたアイスコーヒーは今まででも一番甘いコーヒー。
砂糖入れすぎ、甘すぎ、飲めなすぎ の3連発。

ビエンチャンから北上してきたけど、北に行くにつれてコーヒーはどんどん甘くなっていく。
ホットコーヒーは、練乳入りでとってもおいしいのにな。

今日、お昼の12時にバンビエンで出会った
日本人の友達みんなでお昼ご飯を食べに行こうと約束があった。

宿でゆっくりした後、友達の泊まっている宿に迎えに行った。


みんなで食べたラオスのラーメン。ここのは7000キープ、約70円。

仲良くなった日本人はあたしを含めて6人で、
みんな年齢もバラバラだけど、目がキラキラしていて、肌はつるつるで、
年を感じさせなかった。やっぱり旅してるひとって、若い。
そしてみんなとってもフレンドリーだ。

あたしは1人、クアンシーの滝にいくため、みんなとバイバイ。
旅行代理店で待っていると、お姉さんがフルーツをくれた。
メロンだよって言われたのに、大嫌いなきゅうりだった。
まずいけど、全部食べたよ、えらいでしょ?あたし。。


お迎えのバンが到着。
乗り込むと周りはみーんな西洋人。
もっと英語が話せたらなーって、このとき本当に思った。
大勢いると、やっぱり会話って難しい。もっと勉強したいな。



約2時間山道を走った後、クアンシーの滝に到着!
なぜか熊がお出迎え。2足歩行の熊って面白すぎる。

到着後、日本人の女性1人、男性1人と仲良くなり、一緒に行動することに。
女性の名前はまたもや久美ちゃん。これでこの旅3度目の同じ名前。

自由時間は2時間。
登ること30分、降りること30分。泳ぐこと1時間。

途中、滝の周りに集まるオレンジ色のTシャツを着た集団に出会う。
なんかめちゃくちゃ騒いでる。そして妙な動きの人が多い。
近くまで来ると、女の子以外の男性は9割がたゲイなことに気づく。
みんなキャーキャー言ってて、面白かった。

でも、その中昨日一緒に行動したマルコムもいる。
マルコムもオレンジ色のTシャツを着ていた。。。
もしかして彼もゲイだったのかしら?今も謎だわ。。。

来た道を車で帰る。
帰りの景色、入道雲がほんとうに大きくて感動。
日本にはない空をまた見れた。

車から降りると、どっと疲れが来た。
そんな中、ナイトマーケットを散策していると、
山岳民族の姉さんに会ったので、写真を一枚。

その後、宿に戻って、みんなと合流。
今夜の夕飯も日本人の友達と食べることになっていた。

今日は5000キープ(50円)で盛り放題のご飯屋にいこう。
ってことで、ナイトマーケット付近のお店にはいることに。

この量で、この旨さで50円だなんて、ありえない!
ラオスに入って、一番安くておいしかった。
おかずも何種類もあって、全部が全部おいしい。春巻き最高だったなー

お腹を満たし、みんなでナイトマーケットを再び散策。
迷う迷う、あっちにも、こっちにも可愛い雑貨や洋服がいっぱい。

ほとんどのものが1ドル、2ドルの世界。


そんな中、わたしはラオス人アーティストに出会ってしまうのです。
そう、彼女です。なんだかよく分からない、人形をひたすら作っては並べて。。。

あたし達、日本人グループは、おばちゃんの作る人形(精霊と呼んでいた)にもう虜。
あんなに笑ったのはこっちに来て初めてだった。

だって、これですもの。
みんなでほとんど買い占めたため、一個あたりの値段も相当安くなった。
おばちゃんはラオス語しか話せないけど、みんなでゲラゲラ笑った。

ちなみに、あたしの買ったのはこれを含めて3点。


その日はそのゲラゲラで一日が最高に楽しかった気がした。
みんなと別れる日だった、これからはみんな別行動。
さよなら、また会う日まで。

2006.07.06 Thu

ナイトマーケット

こっちに来てから、約10日がたとうとしています。
あと2週間くらい。時間が経つのって早いんだなーと思いました。

マリファナとか危ないきのこだらけ町、バンビエンは、昼間はめちゃくちゃのどかで、
もうこのまったりした、時間といったらすごいもので、ずーっとここに滞在したら、きっとダメ人間になると思い、2日で北上しました。

で、今は世界遺産の町、ルアンバパーンにいます。
ここはとってもご飯がおいしいし、とってもキレイです。
ラオスの中でけっこう好きな町です。

明日は滝壺で泳ぐつもり。日本にいた頃のあたしとは違って、かなりやせました。
ベイビーがいるのですか?なんて質問させませんよ。
腹はへっこんでいるのです。

明日は最初で最後のスイミングになりそうなので、楽しんできます!
明後日は山岳民族の村を訪ねるつもり!
あたしの一番楽しみにしている場所です。

5日後くらいにタイに戻りチェンマイに入ります。
ここではお買い物めっちゃするよてい。

一人旅はたくさんの人と出会えるからとっても面白い!!最高です。

旅を始めて10日ほど、経ちましたが、3度ほど、なきそうになりました。

ラオスの首都、ビエンチャンではお寺の坊主から、くどかれ、大変でした。
彼とは2回ほど、会って会話を楽しんで、本当に仲良くなったのだけど、
最後に『好きな人はいるか?』と聞かれ、日本にいます。と答えると、
本気でないてしまった。

こっちの小坊主は本当にピュアだ!(坊主としては不浄ですが。笑)

そのほか、いろいろ書きたいことがたくさんありますが、それは後日・

ではでは

今日はお坊さんの托鉢風景を見に朝5時に起床。薄暗い朝だった。まだ日は出ていない。
昨夜仲良くなった、日本人の有美ちゃんと一緒に行くことにした。

宿を5時半に出て、しばらく歩くと、プーシーから小坊主が沢山出てきた。
有美ちゃんと一緒に小坊主たちを追いかけてゆく。

ルアンバパーンには寺院が沢山あった。
それぞれの寺院から、オレンジ色の布に身を包んだ、お坊さんがわんさか出て来る。

それに加えて、民家からはご飯を用意したオバちゃんたちが、ちょこちょこ出て来ては、
お坊さんの持つ、籠?のようなものに、ご飯を一掴みずつ入れていく。

その数は全員で300人近くになるという。

この信仰心の強いラオス。国の文化が見れてよかった瞬間。
小坊主たちの笑顔はピカイチだった。サバイディー!(こんにちは)

その後、朝食タイム。
宿の近くの中国風ごはん屋さんでお粥を食べた。値段的には外国人料金(100円程度)
だったが、料がはんぱない。食べきらなかった。でも本当においしいよー

有美ちゃんと宿で別れ、お互い二度寝に入った。
彼女は数時間後、お迎えのバスが来る。また日本で会いたいな。
彼女はあたしの一個上だった。年も近いため、とっても気があった気がする。


目覚めると、もう彼女の姿はなかった。
顔を洗って、準備をし、外へでた。
この宿は水とバナナがフリーなので、腹ごしらえにいただいた。


自転車を借りに行こうとすると、そこに現れたアメリカ人と日本人のハーフ、マルコム。
わたしの大好きなウェンツ英二に似ている。
調度、彼も自転車をレンタルしに行くところだったので、一緒に町を周った。

マルコムは日本語が苦手だ。
両替がしたいというので、地図を見て自転車を走らせること5分。
完全に逆方向を走っていることが判明。

しかし、お互いあんまり気にしなかった。
着きたい場所になかなか着けなくても、それはそれで面白いのが旅だ。

両替所にようやく着いて、両替を済ますと、一緒にお寺に入った。

ブッダはピンク色に染められていた。なんて自由なんだ。
お坊さんは言う、今後は違う色に塗ろうと思っているんだ。

けっこう規則なんてないんだなー。と思った瞬間。

その後、マルコムは1人電話をしに行くというので、ここでバイバイ。
また宿でね。

あたしは1人、ルアンバパーンで一番素晴らしいとされる寺院、
ワットシェントーンに行くことにした。

自転車でそこからほんの3分。
バンビエンであったスイス人の女の子グループに再会するも、
そこからは1人行動。

ワットシェントーンに到着。入り口で、お花を買いなさい。と言うおばさんを無視して
入場。(10000キープ=100円)

ワットシェントーンは本当に居心地の良いお寺だった。
とても趣があって、それでいて、ガラスを使った壁画が最高に可愛い。
ラオス人の生活を映し出したもので、あたしは無性に絵が描きたくなった。

絵を描くために来たものの、ハードスケジュールなうえ、あたしには時間がなかった。
うーん、早くゆっくりすごしたいな。

2年前行ったカンボジアの遺跡群に比べたら、タイ、ラオスの遺跡はなんてことないけど、
ラオスにはタイにも、カンボジアにない素敵な空気が流れている。
あたしはここが好きだ。

お寺に居合わせたアメリカ人のおじさんは小坊主に英語を教えていた。
あたしも混じって日本語を教えたり、ちょっとした休憩時間。
彼から教えてもらった英語は、それはもう本当に分かりやすくて。
後から分かったことだが、彼は英語の大学教授らしい。


ワットシェントーンを出ると、だらだらだらけすぎのボートの運転手たちに
接客され、洞窟と、お寺を見に行かないか?と言う。
ガイドブックに載っていた洞窟にいくよ、と言うので、あまりの暇さについていくことに。

ボートに1人乗り込み、反対岸に。
たった3分で着いてしまった。

着いたはいいが、ガイドもしてくれる、ラオス人の彼。
そういえば、あたしと二人きり、森の奥の洞窟へ。
もし、ここで彼が危険人物だったらあたしは殺されちゃうかも!
って思いながら【あー、1人で来るんじゃなかった】とずーっと考えつつ洞窟へ。


中に入るとヒンヤリした風。ガイドの兄ちゃんは、よく分からない物体を指差して
【写真を撮るか?】
聞くと、これははるか昔の仏像だという。でも、壊れてて形がない。
鍾乳洞もイマイチ。
結局洞窟も20分くらいで終了。

ただ殺されたらどうしよう!とひたすら思うだけでした。
まぁ、彼のニンマリ素敵なスマイル見たら、その不安も今思えは心配損なのだけど。

洞窟を出たら、その後スコール到来。
雨でしばらく動けず、さえないお寺でやむのを待つことに。
その間ずっと、彼と話していた。

あたしの時計を見て、彼は【この時計は高いのか?】と聞く。
あたしにとってはたった1000円の時計。
彼にとっては少しだけ高価なものだったようだ。
【僕は貧乏だから】と言う言葉を残して、たった二人だけのツアーは終わった。


その後は、プーシー近くのマーケットへ。
いくつかお土産を買った。あたしのツボに完全に、はまるアイテムの数々。。。
しかも安い!日本では考えられないような値段。


この写真のおばあちゃんは、わたしの手を握ってラオス語で
【わたしの作ったお土産買ってちょうだいよぉ】とニコニコしながら話しているようだった。
わたしはお婆ちゃんフェチだ。可愛すぎる。

夕方までは、小さな小屋が集まった場所で、お土産を販売しているのだけど、
その後はナイトマーケットになる。

みんな路上へ出て、日本で言うフリマみたいな感じで路上にお店が並ぶ。
ルアンバパーンのナイトマーケットはどこのよりも素晴らしい。

この雰囲気といったら、日本のお祭りに似たものがある。
ただとても静かで、あったかくって、面白くって。
売っているものは、それぞれ似たものばっかりだけど、楽しい。

お店の子供やおばさんは、みんな売るのに一生懸命で。
【あなたはラッキーガールよ、とっても安くなるわ】と言う台詞をどこもかしこも連呼。
アジアのマーケットは押し売り状態だ。きっとみんな生きることに必死なんだろう。
山の奥から出稼ぎで、このマーケットに降りてくる人がほとんどだから。

ここで再びアリアンと再会。一緒にお買い物したり、夕飯を食べたりした。
アリアンは、素敵なわたしの友達だ。
彼女は明日、タイのチェンマイに飛行機で行くらしい。
See you again ! アリアンは素敵な友達だ。

今夜はバンビエンで出会った、日本人の久美ちゃんと部屋をシェア。
今日はゆっくり眠ろう。

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